北海道大学 生命科学院
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コース概要 教員紹介 開講科目 指導教員の決定 カリキュラム
概要  
 生命体は、さまざまな機能を持つ分子や細胞が、複雑なネットワークを形成した動的システムです。本コースでは、生命機能の基盤となる個々の分子や細胞の構造と機能の理解を基礎とし、種々の生命機能を生み出すシステム原理を教育します。
 特に、細胞の基本機能を保証する仕組み、生体を維持する機能、及び生命の連続性と多様性に関わる機能の原理を学習します。また、「物の形」を中心とした伝統的な形態学に加え、「物の動き」(経時計測)も含む新しい形態学にも重点をおきます。この教育研究方針を「高解像多次元バイオイメージング」と命名し、電子顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡を含めた、種々の最新の顕微鏡装置の原理の理解と使用法・応用法の技術修得に力をそそぎます。

 なお、システム科学コースでは、理学部生物科学科(生物学)および大学院理学院自然史科学専攻多様性生物学講座と合同で、就学上の悩みや各種ハラスメントに対処するために、相談室を設置しています。こちらのページをご覧下さい。


教育分野  
■細胞高次機能科学
形態,極性,接着、分化といった多くの細胞機能が,複雑なシグナル伝達ネットワーク制御のもとで,受容体を含む膜タンパク質系やシグナル伝達系、細胞骨格系,細胞内小胞輸送系の働きによって支えられています。細胞やその集合体としての組織の挙動を理解するためには,個々の分子機能の理解に加え,それらがシステムとしてどのように動的に変化し、維持されているかという視点が重要です。本分野では,これらの問題について、植物,モデル生物,動物を題材にして,分子遺伝学,細胞生物学,生理学及び生化学的視点から統合的に学びます。
担当教員: 田中一馬山本興太朗藤田知道園山慶鎌田このみ綿引雅昭
■ゲノム機能科学
30億年以上の進化の過程でゲノムや染色体に蓄積されてきた遺伝情報が、細胞から細胞へ伝えられ、細胞や個体の表現型として実現される機序を明らかにすることは生命科学研究の根幹であるとともに、臨床医学や応用生物学分野においても重要性を増しています。本研究分野ではゲノムダイナミクスとゲノム機能制御の観点から、クロマチン構造と転写制御機構、ゲノム機能制御に働くnon-coding RNA、減数分裂制御と遺伝子疾患、性染色体の進化と性分化機構、癌遺伝子と細胞増殖制御機構について、その動的側面への理解を深めます。
担当教員: 加藤敦之有賀早苗滝谷重治北田一博黒岩麻里仁木剛史
■環境応答統御科学
 生物は、厳しい環境の変化に対して細胞・組織・器官内の環境を変化させ、最終的には生物の形さえもが変化します。本分野では、このような生物の内外環境応答機能を個体統合システムとして捉え、光合成・物質生産に関わるエネルギー・物質変換機能分子の解明とその制御から翻訳調節や代謝調節に関与するRNA分子機能を含めた転写後調節機能に至るまで、ゲノム科学を基盤とする研究手法と研究で得られた知見を中心に学習します。
 また、さまざまな環境シグナル情報統御機構の具体例を示し、染色体構造変化・遺伝子発現制御を介して細胞分裂・分化、発生を調節し、新たな環境に適応した器官・個体を再構築する過程についても学習します。
担当教員: 山口淳二内藤哲田中歩高田泰弘田中亮一
■行動制御科学
 感覚統合、運動発現、学習・記憶・動機づけなどを含む動物行動の制御にかかわる神経系の働きは、個体レベルの行動と密接に連関します。ニューロンや神経回路網の働きは、特に統合レベルでの解析が必要であり、解析には行動と関連づけながら進めなくてはなりません。本分野では、最新の分子生物学、生物物理学、神経内分泌学、神経システム生理学手法を用いた実験解析結果を体系的に学ぶとともに、解析結果に基づく神経系機能のシミュレーションによる再構成過程と、その生命科学研究における意義についても学習します。
担当教員: 高畑雅一松島俊也水波誠青沼仁志和多和宏小川宏人相馬雅代
■生殖発生科学
 生殖細胞がどのような制御のもとで形成され、受精後、いかに新たな個体を作り出すかを解明することは、生命科学に課せられた基本命題の一つです。その応用は、人工受精、避妊、有用生物種の作出など、我々の生活に深く関係する種々の生殖操作に直結します。生殖発生生物科学は、生命の連続性と多様性を保証する仕組みの探求という純粋科学的側面と、生殖・発生を人為的にコントロールする技術の開発という応用科学的側面を持ち、クローン動物や再生医療に代表されるように、社会的関心も高い学問分野です。
 本分野では、生殖細胞の形成と成熟の基本機構、発生における細胞分裂と細胞分化の制御機構を学習します。
担当教員: 高橋孝行清水隆山下正兼勝義直木村敦
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