北海道大学 大学院 生命科学院
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文鳥のダンス・デュエットは相思相愛の兆し


文鳥は,雌雄でダンス・デュエットを行うことで,相互に配偶者選択をしていることが明らかになりました。動物の雌雄が交わすデュエット行動は,これまで主に鳴禽類(歌鳥)の歌については研究がされており,「息の合った」振る舞いが,つがい間のコミットメントの確認や配偶者防衛として機能することが示されてきました。一方,鳴禽類以外では,鶴のように雌雄でダンスによるデュエットを行う鳥もいますが,その役割はあまりよく分かっていませんでした。文鳥は,鳴禽類に属しますが,求愛歌をうたうのはオスのみで,ダンスは雌雄ともに行います。文鳥の雌雄は,つがいでなく初対面でもダンス・デュエットをしばしば行い,デュエットは交尾成功と結びついていることがわかりました。
(研究論文
研究論文名:Mating success follows duet dancing in the Java sparrow
(文鳥のダンス・デュエットは配偶成功をもたらす)
著者:相馬雅代(北海道大学大学院理学研究院生物科学部門)、岩間 翠(北海道大学大学院生命科学院)
公表雑誌:PLOS ONE (http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0172655)
公表日:日本時間(現地時間) 2017 年3 月9 日(木)午前4 時(米国東部時間2017 年3 月8 日(水)午後2 時)

2017/3/9 プレスリリース ダウンロード

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