Photo 生命融合科学コース
先端生体制御科学研究室

准教授

比能 洋
(ひのう ひろし)

研究タイトル
複合糖質および機能性糖鎖プローブの開発とその応用
研究キーワード
糖鎖科学、糖鎖医薬、有機化学、糖転移酵素、シアリダーゼ、阻害剤、感染症、環状分子
所在
次世代ポストゲノム棟・6階
電話番号
011-706-9040
E-Mail
ホームページ
http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g4/



研究内容
  糖鎖は種々の生命現象において重要な役割を果たしており、特に多細胞生物においては細胞内外および細胞間などの境界領域において不可欠な存在であります。従って、その機能を分子レベルで解き明かすことができれば、生命科学の進歩に大きく貢献できると共に、新しい世代の医薬品開発の道が開かれると考えております。 そのための分子ツールとして、これまで調製が困難であった糖ペプチド、糖脂質などの複合糖質を簡便かつ網羅的に合成可能な方法を開発しています。さらに、調製した複合糖質をプローブ化し、糖鎖認識を介した糖鎖機能を解明・利用するためのシステム作りも行っています。 また、糖鎖は遺伝子や蛋白質と異なり明確な配列情報がなく、その最小単位である糖残基の種類が変わるだけで全く別の機能を示すなど、揺らぎの大きな生命情報であります。従って、糖鎖構造を変化させることの出来る酵素類は糖鎖の関わる生命現象を解明する上で極めて重要な役割を果たしています。そこで、糖鎖の産生・分解等に関わる酵素の阻害剤を設計し、その合成と機能評価を行っています。
メッセージ
糖鎖を介した生命現象の解明と利用を目標に研究を行っています。古くて新しい糖の機能解明と利用が次世代生命科学への鍵となることを証明したいと考えています。

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