西村 紳一郎 生命融合科学コース
先端生体制御科学研究室

教授

西村 紳一郎
(にしむら しんいちろう)

研究タイトル
生命情報分子のケミカルバイオロジーと創薬化学
研究キーワード
ケミカルバイオロジー、創薬化学、動的阻害反応、糖鎖医薬、抗ウイルス薬、リバースゲノミクス、バイオマーカー探索
担当科目
生体機能分子設計学特論、生命科学論文講読、生命科学実習
所在
次世代ポストゲノム研究棟6階
電話番号
011-706-9043
E-Mail
ホームページ
http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g4/index.html



研究内容
  生命活動を担う分子、すなわち生物が生きていくために必須の生体分子による機能発現を制御する新しい概念(考え方)を構築する。この考え方を新しい独創的ないくつかの医薬品開発に応用することで、その概念の普遍性を確認する。詳細については、上記研究室HPをご参照下さい。
メッセージ
生物の世界では、遺伝子(DNA/RNA)、タンパク質、糖鎖など、個別の生体分子の探索研究から、いよいよ複雑系としての分子間の相互作用機序やシグナル情報ネットワークの解明研究の時代へと移行しつつある。私たちは化学という言語を使って、生命のしくみを理解しようとしているのだ。すべての生命現象は、必ず化学反応の連鎖として捉えることができる。たとえば、酵素は複数のアミノ酸(官能基)を精密に配置させて活性部位と呼ばれる洞穴でのいくつかの鍵反応を巧みに操って特異的な化学反応を触媒する。このような生体系での化学反応は、遺伝子・タンパク質・糖鎖などの巨大分子(生体高分子)によるものが多いため、これらの化学構造を決定して人間の手でつくるには、きわめて高度な新しい化学の方法論や装置などが必要となる。これらの化学と技術が新薬開発を支えているのである。このように私たちのグループでは「化学」の立場で生物・生命を見つめながら新しい何かを発見しようとしている。

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