Photo 生命融合科学コース
X線構造生物学研究室

教授

姚 閔
(やお みん)

研究タイトル
翻訳の制御と分子構造の研究
X線結晶構造解析法の研究
研究キーワード
構造生物学、構造ゲノム科学、蛋白質結晶学、生物情報学、コンピュータ科学、翻訳、RNA、リボソーム、構造解析自動化
担当科目
生命科学実習/生命科学論文講読/遺伝子発現構造科学特論
所在
理学部5号館312室
電話番号
011-706-4481
E-Mail
ホームページ
http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g6/index.html



研究内容
  私たちは、遺伝情報の発現に関与する分子群を対象にX線結晶構造解析法を使って構造ゲノム科学研究を実施している。その研究を推進するために、タンパク質の立体構造を全自動で決定するためのソフトウェアーの開発を行い、さらに機能解析から応用へと続く情報処理技術の開発を行う。

「自動構造解析」
構造ゲノムプロジェクトの進展と共に、蛋白質の立体構造解析の最も有効な手段であるX線回折法は、大幅な迅速化が進められてきているが、しかし、現在までに立体構造が解明された蛋白質の数は、一次構造の決定されたものと比べると桁違いに少ない。ゲノム解析の進展とともにその差はますます拡大しており、立体構造解析法のさらなる迅速化が要求されている。私達はポストゲノム時代にふさわしい蛋白質全自動構造解析システムを実現するため、アルゴリズムの開発、知能化システムの開発を行っている。
「翻訳開始反応」
真核生物における翻訳の開始は30余りのサブユニットから成る開始因子群がリボソームやmRNA、開始tRNAを中心として相互に関連しながら協調的に進行し、蛋白質合成反応における主要な調節段階となっている。この開始反応の調節・制御は、細胞のストレス、アポトーシス、癌化やその他の疾患と密接に関連している。私達はこれらの翻訳開始因子を対象として、個々のサブユニット及び複合体の構造解析により開始反応メカニズムの解明に向けた研究を行っている。
メッセージ
私たちは情報社会に生きています。情報社会ではコンピュータのない生活はほとんど考えることができません。同じように生物学の世界でも膨大な情報が氾濫するようになってきています。これからの生物学の分野で世界をリードする研究を行うためには、コンピュータを上手に利用できることが必要です。

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