Photo 生命システム科学コース
神経情報研究室

助教

西野 浩史
(にしの ひろし)

研究タイトル
動物の感覚情報処理・行動制御の神経機構
研究キーワード
神経行動学、神経解剖学、システム論、昆虫、嗅覚、聴覚、自己受容器
所在
中央キャンパス総合研究棟2号館・04-205室
電話番号
011-706-2596
E-Mail
ホームページ
http://www.es.hokudai.ac.jp/labo/nishino/



研究内容
  1. 動物の擬死行動
動物の中には、拘束あるいは振動刺激によって突然自発行動をやめて身動きひとつしなくなるものがおり、この行動は擬死(死にまね)とよばれています。この行動には動物の覚醒レベルの変化、行動の切り替え機構等、神経科学における未解決の問題が多く含まれています。コオロギをモデル動物としてこの問題に取り組んでいます。

2. 聴覚情報処理機構
コオロギやキリギリスの“耳”は脊椎動物の耳とは大きく異なる構造をしていますが、すぐれた聴力、周波数弁別能をもっています。音を伝達する細胞(付着細胞)と音を処理する細胞(双極細胞)に着目し、それらの機能的な役割、周波数弁別を生み出す構造的基盤について研究しています。

3. 嗅覚情報処理機構
ふだん私たちが接する“匂い(例:オレンジの匂い)”は多くの化学物質が特定の比率でブレンドされたものです。このような複雑な匂いをどうやってひとつの匂いとして、そして他と異なる匂いとして識別・記憶しうるのかをゴキブリの脳の最高次中枢(キノコ体)の関連ニューロンからの活動記録により、明らかにしようとしています。
メッセージ
昆虫は比較的シンプルな神経系を持っていますが、驚くほど多様な行動のレパートリーを持っています。行動解析、神経解剖学・生理学を通じて動物に普遍的な神経機構を明らかにしたいと思っています。

閉じる