Photo 生命医薬科学コース
衛生化学研究室

助教

室本 竜太
(むろもと りゅうた)

研究タイトル
免疫系の恒常性維持に関与する細胞内情報伝達機構の解明
研究キーワード
免疫系、リンパ球、サイトカイン、シグナル伝達、Jak-Stat、細胞増殖、細胞死
所在
薬学研究院・N413室
電話番号
011-706-3245
E-Mail
ホームページ
http://www.pharm.hokudai.ac.jp/org/eisei01.html



研究内容
   衛生化学研究室では細胞間情報伝達分子であるサイトカインの生理作用発現機序とその制御のしくみを解明することを通じて、最終的にはがんや自己免疫疾患などの発症機構を明らかにし、新たな分子標的治療薬の開発につなげることを目指して研究が行われています。

 例えば私たちは、Bリンパ球の生存がどのように調節されるかという点に焦点をあて、サイトカイン刺激によって引き起こされる細胞内情報伝達の解析を行っています。免疫系においてBリンパ球は抗体を産生する役割を担うことで生体防御反応に重要に寄与しており、Bリンパ球前駆細胞の生存や増殖制御の破綻が引き金となって、B細胞性の腫瘍や免疫機能異常が起こることも知られています。Bリンパ球が生体内で発生し、分化・成熟していく過程には多数のサイトカインや増殖因子が必要とされることから、これらの作用が発揮されるための細胞内情報伝達機序を明らかにすること、さらには細胞内情報伝達に関わる分子の機能を人為的にコントロールすることによって、白血病や自己免疫疾患に対する新たな治療法を開発できると考えており、研究が進められています。
メッセージ
 研究活動の楽しさと厳しさの両面を学生に伝えることができるよう努力します。実験を行い、肌で感じ、悩み、新しい真理を知るという一連の体験は、講義や教科書からは学べない大切なものを私たちに与えてくれる、貴重でかけがえのない時間であると考えています。

閉じる