Photo 生命システム科学コース
生殖発生生物学第2a研究室
(高橋孝行研究室)

教授

高橋 孝行
(たかはし たかゆき)

研究タイトル
生殖現象の分子メカニズムに関する研究
研究キーワード
生殖生物学、卵巣、精巣、排卵、精子形成、脊椎動物
担当科目
生命科学実習/生命科学論文講読/生命分子科学概論/生殖発生機構学特論
所在
理学部5号館・11-06室
電話番号
011-706-2748
E-Mail
ホームページ
https://www.sci.hokudai.ac.jp/~kogi/Reproductive2/Welcome.html



研究内容
  1)脊椎動物の排卵機構に関する研究
(排卵は卵巣を包む最外層の結合組織が溶解することによって起こる。最近、脊椎動物では初めて、メダカの排卵酵素が発見され、その正体が明らかになった。今後は、メダカにおける排卵調節の分子メカニズムを解明する。さらに、未だ発見されていない哺乳類の排卵酵素を、マウスを用いて探索・同定を目指す。

2)脊椎動物における破損組織の修復機構に関する研究
(生物は、損傷や破壊を受けた組織を修復する能力を備えている。メダカ卵巣においては、排卵後の組織で迅速な組織修復が開始され、このプロセスは組織修復のモデルとして最適である。そこで、修復に関わる因子の探索と同定を目指すとともに、それらの因子の作用様式について明らかにする。本研究における迅速な組織修復のプロセスの解明は、破損した組織を驚異的速度で回復する技術の確立にも役立つと期待される。

3)哺乳類の精巣特異的遺伝子の機能解析
(精巣の役割は雄生ホルモンの合成と精子形成である。精子形成は、精原細胞からスタートして、精母細胞、精細胞、精子というプロセスを経て達成される。これらの過程(分化)では、生殖細胞は形態的にも機能的にも劇的な変化を示し、多くの遺伝子・タンパク質の関与が考えられている。そこで、機能未知の精巣特異的遺伝子によってコードされるタンパク質が、精子形成過程でいかなる役割を果たすかについての研究を進める。
メッセージ
当研究室では、生殖生物学分野の研究を進めている。そのなかでも、特に、卵巣や精巣の機能を分子レベルで解明することを目指している。純粋に生命の不思議に魅せられた学生は勿論、社会的関心が集まっている環境ホルモンやクローン生物に興味のある者、あるいは研究成果の応用利用に興味をもつ学生も歓迎する。

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