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生命システム科学コース 行動神経生物学第2研究室 特任助教 田中 暢明(たなか のぶあき) |
■ | 研究タイトル |
嗅覚系をモデルとした感覚情報処理機構の研究 | |
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■ | 研究キーワード |
神経生物学、嗅覚、感覚情報処理、ショウジョウバエ | |
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■ | 担当科目 |
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■ | 所在 |
創成研究機構 4-217A1 | |
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■ | 電話番号 |
011-706-9253 | |
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■ | ホームページ |
http://www.cris.hokudai.ac.jp/tanaka/ |
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■ | 研究内容 |
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動物が外界の世界を認識して、それに適した行動をとる神経機構を明らかにするために、我々はショウジョウバエの嗅覚系をモデルに研究をしています。 1. 匂い情報処理を担う機能的神経回路の構築 脳が末梢の匂い刺激情報を処理して、最終的に単一の匂いを識別する機構を調べるために、我々は、低次の嗅覚系脳領域から高次の領域にかけて、そこに連絡する神経細胞を同定し、各領域の内部構造を解剖学的に明らかにしてきました。これまでに同定してきた神経細胞の大部分は、その機能はわかっていません。電気生理学的手法やカルシウム・イメージング技術を使って、様々な細胞の匂い応答様式を明らかにし、また、電子顕微鏡を使って神経細胞間のシナプス連絡を調べることで、匂い情報を処理している過程の神経細胞間の情報のやりとりを解明したいと考えています。 2. 脳の内的環境を制御する神経伝達機構の研究 動物の脳は、個体の気分などに応じて、たとえ同じ刺激入力が入っても、異なる感覚、行動や情動を引き起こします。個体の気分などには、モノアミンや神経ペプチドなどの神経伝達物質の出力の関与が示されています。我々は、ショウジョウバエの遺伝学的手法を駆使して、こうした伝達物質の感覚情報処理における役割を調べ、曖昧に「気分」とくくられてきた脳の内的環境がどのように生み出されているのかを研究しています。 |
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■ | メッセージ |
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ショウジョウバエは、1人の研究者が、遺伝学的手法をベースにした解剖学/生理学/行動学的手法のすべてを駆使することができる、とても良いモデル動物です。当研究室では、そうした手法をもって、神経系の構造や生理現象などをしっかりと観察/記録する技術を身につけてもらいたいと考えています。その上で、各自で発見した構造や生理現象の発生機構や機能について、仮説をたてて検証する訓練を積んでもらえたらと思います。 研究テーマに関しては、学生と議論しながら決めていきたいと考えています。脳の情報処理機構については、まだまだわかっていないことだらけです。自分で課題をたてて、それを解決していく意欲のある学生をお待ちしています。 |
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