生命体は、さまざまな機能を持つ分子や細胞が、複雑なネットワークを形成した動的システムです。生命の本質を理解するためには、分子、細胞、組織、器官、個体、集団といった異なる階層の生命機能をそれぞれのレベルで理解すると同時に、それら異なる階層を統合して生命をシステムとして理解することも必要です。そのため、本コースでは、生命機能の基盤となる個々の分子や細胞の構造と機能の理解にとどまらず、種々の生命機能を生み出すシステム原理の理解を目指した教育が行われています。
生命システム科学コースは24の研究室から構成されており、所属する学生はいずれかの研究室に配属されます。その研究対象は微生物、藻類、植物、節足動物、鳥類、そして哺乳類、と多岐にわたり、分子、細胞、組織、器官のレベルから、個体や集団の行動に至るまで、様々な階層の生命現象について幅広く、しかも最先端の研究が行われています。生命科学、生物学を学びたい、研究したい、という学生の皆さんは、ぜひ一度、こちらで生命システム科学コースの研究室の研究内容を眺めてみてください。きっと、興味深い研究テーマが見つかるはずです。
なお、システム科学コースでは、学生の抱える様々な問題に対処するために相談室を設置しています。
●生物科学科「なんでも相談室」
理学部生物科学科(生物学)および大学院理学院自然史科学専攻多様性生物学講座と合同で、就学上の悩みや各種ハラスメントに相談室の責任教員が対応します。
●理学研究院・学生生活相談室
理学キャンパスで研究や学修に励んでいる学生・院生を対象に臨床心理士カウンセラーが様々な問題に対応いたします。