北海道大学　生命科学院は、従来の学部の枠、学問の枠を超えた、最先端の生命科学の教育を目指して、2006年に設立された大学院です。広範な生命現象を包括的に理解できる人材の育成を目指しています。また、世界各国からの留学生を積極的に受け入れ、国際的な学術研究の一翼を担っています。そのなかでも生命システム科学コースは、生命科学院において最も基礎的な研究を行っていると言っても過言でありません。

　ずばり、生命システム科学コースで我々教員・学生が日々行っている研究は、すぐさま世の中の役に立つものではありません。そして、そのようなことさえも眼中になく、純粋に自身と向き合い、己の興味と関心をもって、生命科学研究に没頭している集団と言えるかもしれません。しかし、こうした研究に没頭し、好奇心に夢中になれる環境こそが、生命科学の重要な推進力となります。生命基礎研究なくして、全ての先進科学技術の発展はありえません。文化の一翼としての科学、人類の付託に応える科学の土台を作っているとの気概で研究を進めています。

また、私たちはこのような日々の研究・教育活動を通じて、これからの日本・世界で活躍できる有能な若き人材たちを輩出してきました（博士学位授与者99名内留学生21名、修士課程修了者412名内留学生40名：　留学生出身国は20カ国）。また、これからも輩出し続けることが我々の責務であると考えています。基礎研究とそれを通した人材教育こそが、持続可能な社会を推進し、新しい未来を開発する原動力となります。

けれども近年は、国内の大学・大学院を取り巻く財政は厳しく、国際的な潮流のなかで継続的な研究及び、その先進的な教育環境を維持することが残念ながら非常に困難な状況が続いています。つきましては、この状況下において今後も、世界をリードする研究・真に生命科学における独創的な研究を推進し、次世代を担う学生の教育環境をより一層充実させるために、今回、北海道大学　生命科学院 生命システム科学コースへのご支援・寄付を衷心よりお願いする次第です。

個人（卒業生、保護者、教職員、一般有志）及び、法人・団体の皆さま方の格別のご理解とご支援を賜りたいと強く希望しております。

北海道大学ではご寄附の窓口として『北大フロンティア基金』を設けています。特定資金（使途を限定したご寄附）の『学部等支援事業』を利用することで「生命科学院 生命システム科学コース」へのご寄附を行うことができます。一口1,000円からの寄付が可能です。寄附申込みフォームにアクセスし、「寄附目的」で「特定資金　学部等支援」を選択した後に表示される学部名記入欄には「生命科学院 生命システム科学コース）」、とご入力ください。いただいた寄附の使途、それによって得られた成果については、本コースのホームページで随時お知らせさせていただきます。

皆さまお一人ずつからの心温まるご支援が、私たち教員・若手博士研究員・大学院生の日々の研究活動の大きな励みとなり、エネルギーになります。どうぞご検討よろしくお願いいたします。