北海道大学 大学院 生命科学院

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Y 染色体がなくてもオスになる  Y 染色体をもたない哺乳類の性決定メカニズムの一端が明らかに

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私たちヒトをはじめとする有胎盤哺乳類では,性染色体の組み合わせがXX だと女性(メス),XYだと男性(オス)になります。これはY 染色体にある性決定遺伝子,SRY 遺伝子が男性(雄性)化を決めるからです。しかし,奄美大島に固有のアマミトゲネズミ(Tokudaia osimensis)は,哺乳類でありながらY 染色体を失っており,オスもメスもX 染色体を1 本しかもちません(XO)。さらに,SRY遺伝子も失っているのですが,なぜかこの種ではオスが生まれてきます。Y 染色体やSRY 遺伝子がないのにどうやってオスが生まれてくるのか,その謎はよくわかっていませんでした。今回,黒岩教授らはSRY 遺伝子以外のオス化に関わる遺伝子やホルモンが,アマミトゲネズミで働いていることを新たに見いだしました。私たちヒトのY 染色体は多くの遺伝子を失っており,いつか消滅してしまうと考えられています。本研究の成果は,Y 染色体がなくても雄性を維持できる仕組みの一端を明らかにしたものです。

(研究論文)

研究論文名:Molecular mechanism of male differentiation is conserved in the SRY-absent mammal, Tokudaia osimensis (SRY 遺伝子をもたない哺乳類でも雄性分化の仕組みは保存されている)

著者:大竹智史(北海道大学大学院生命科学院), 黒岩麻里(北海道大学大学院理学研究院)

公表雑誌:Scientific Reports

公表日:日本時間(現地時間) 2016 年9 月9 日(金)午後6 時(英国時間 2016 年9 月9 日(金)午前10 時) (オンライン公開)

2016/09/12 プレスリリース ダウンロード

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